7.「!」「?」「!?」を使い分けよう!
チラシや広告などで 「!」「?」「!?」 を見たことがあると思いますが、実際ご自身で使う時、なんとなく使っていませんか?
同じ文章でも 「!」と「?」と「!?」を使い分けることで、読み手の捉え方も変わってきます。
そこで今回は、「!」や「?」や「!?」が、心理的にどんな影響を与えるのか?をお届けしていきます。
きっと、参考になる『言葉の伝え方』の7回目です。
1.文章の最後に「!」を付ける。
文章の最後に「!」を付けると、主張がより強くなります。
言葉で伝えるということは、相手に対して気持ちや考えを伝えるための手段ですので、曖昧な言い方をしてしまうと、信頼も信用も築くことはできません。だから、しっかり言い切ってあげることはとても大事です。
「!」を付けることで、
- すでに悩みや望みが顕在化している人
- 今すぐにでも問題を解決したいと思う人
に対して、響きやすい言葉になります。
そう考えると、今すぐ客やターゲットをピンポイントで狙い撃ちする時に、使いやすいのではないでしょうか。
もちろん、何でもかんでも「!」を付ければいいというわけではありません。疑う人もいるでしょう。
そこで、言い切る上で重要不可欠なのが、体験です。実際の体験を言い切ってあげると、お客さんの背中も押しやすくなります。
例えば・・・
●根拠を書く。
例:・・・だから、・・・だ!
「長年使い続けている商品だから、自信をもって提案しています!」
●前後の比較を書く。
例:「最初は漠然としたイメージだったけど、プレゼン内容をみてイメージが湧いた!」
●新しく訪れる喜びや楽しみを書く。
例:「毎日庭を見るのが楽しみになる!」
これらは自分の体験や経験が最適ではありますが、施主やスタッフなどの周りの方の体験も、上手く利用しましょう。
「言い切る」という手法は、あなたの言葉で、読み手に選択肢を与え、背中を教えてあげることです。だから、できるだけ本人にしか書けない言葉が重要になるのです。
2.文章の最後に「?」を付ける。
文章の最後にクエスチョンマーク「?」を付けると、普通の文章よりも目を引くことができます。
わかりやすく言うと「?」が付くということは、気持ちの中に、疑問が湧いている状態です。疑問が湧くと、人は解決したくなるものです。
だから、この「クエスチョンマーク」を付けることで、「おっ、何これ?」と関心を引きつけることができます。
例えば・・・
先ほどの、「!」の場合だと、
「緑いっぱいのテラス!」
これだと、発信する側の発言になりますが、
「緑いっぱいのテラス?」
という風に、最後に「?」を付け足すことによって、読み手側の発言を代弁しているように受け取れますよね?
「!」が強い主張だとすると、「?」は「え?何?知りたい!体験してみたい!」というような、読み手側の気持ちを代弁するように捉えられ、なんだか引っかかる文章になります。
また、「!」よりも「?」の方が、ちょっとだけ見込み客側に寄り添うそんな印象を与えてくれます。
もちろん、何でもかんでも「?」を付ければいいというわけではありません。「?」は、新機能など、これまでの商品とは少し違うことを伝える時などに、効果を発揮してくれます。
また、「?」を使う場合、その文章はあまり長くないほうがいいです。長い文章だと最後の「?」が目立ちません。キャッチコピーなど、短い文章の最後に「?」があることで効果が増します。
3.文章の最後に「!?」を付ける。
最初の「!」では、「緑いっぱいのテラス!」と発信する側の発言のように受け取れますが、次の「?」では、「緑いっぱいのテラス?」と、読み手側の発言を代弁しているように受け取れます。
そして、「!?」では、
「緑いっぱいのテラス!?」
「?」は、先に続く文章を読みたくなってしまうような、問いかけの真相を知りたいような、そんな人の知りたいという欲求を刺激してしまう言葉になりますが、これに「!」が付け加わると、感情に強く訴えます。
そのため、「!?」が付け加わると、「!」の部分で感情に訴え「?」で興味を増幅させ、受け取り側の発言を代弁すると同時に、驚きと疑問を同時に表現してくれます。
つまり、「!?」は、読み手側の驚きの気持ちと、疑問に思う気持ちを同時に代弁している、そんな効果があるのではないでしょうか?
まとめ
- 今すぐ客に強く主張したい場合は「!」を使う。
- 読み手の目線に寄り添い、疑問に思う人も巻き込む場合は「?」を使う。
- 読み手の目線で感情に訴えながら、疑問に思う人までも巻き込む場合は「!?」を使う。
ぜひ、これら3つを上手く使い分けてみてください。
(つづく)
著者プロフィール
- 2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。
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