14.読む人を巻き込んで、共感性を高めよう!

せっかく情報を発信するなら、ただ情報を伝えるだけではなく、読者を巻き込んでいってほしいと思っています。

発信している情報そのものが、読み手にとって大変興味ある内容なら、あえて巻き込むような伝え方をそこまで気にしなくてもいいかもしれません。

ですが、住宅やエクステリアなどは、これまで興味をもっていなかったり、普段なかなか縁のないジャンルですから、少しでも巻き込んでいけるような伝え方を意識してみてください。

なぜなら、読者を巻き込むことで一体感が生まれます。一体感を抱くということは、共感性が増すということです。共感性が増せば、その結果、購入や依頼にも繋がりやすくなるのです。

今回は、読者の巻き込み方について、お届けいたします。

読む人を巻き込んで、共感性を高めよう!

1.簡単にできるのは、「問いかけ」と「クイズ」

巻き込む方法にはいろいろあります。その中で簡単にできるのは

  1. 問いかけ(呼びかけ)
  2. クイズ

です。

「問いかけ(呼びかけ)」であれば、

  • 文章の最後に「あなたはどう思いますか?(どうしますか?)」と率直に問いかける。
  • 「~です。」と終わるのではなく、「~ですよね。」などと同調を促す終わり方にしてみる。
  • 「10秒だけ考えてみてください。」「3つだけイメージしてみてください。」など、具体的なイメージを呼びかける。

といった方法が、とても簡単に取り入れられます。

自社の考え方などを述べた後で、「あなたはどう思いますか?(どうしますか?)」と問いかけることで、本気の方はそのテーマについて、「私だったらこうだな」と少しだけ考えたりします。そこで合わなければ、最初からお客さんではなかったということですし、同じような考え方なら、共感性が増していきます。

「~ですよね。」と同調を促すことは、「私はこのように思っていますよ。あなたもそうでよね?」というように、自分にとっての当たり前に巻き込む言い方でもあります。実際の対話であれば、相手の話す内容に応じて、同調する言葉にもいろいろあります。ですが、情報の場合、一方的になってしまいやすいので、話し言葉のようにして、やんわりと巻き込んできます。

「10秒だけ考えてみてください。」など、具体的なイメージを呼びかければ、本気の方は意識して考えてくれます。別に明確な答えは出なくても良いんです。

「どんなエクステリアがいいですか?10秒だけ考えてみてください。」
「参考にしているエクステリアはありますか?3つ教えてください。」

なんて言われたら、考えてしまいますよね。

 

続いて、、、

「クイズ」も簡単に取り入れやすい方法です。

発信する情報の中に、「次の3つの中から、あなただったらどれを選びますか?」など、ちょっとしたクイズをいれて選択を迫ってみるということです。

あくまでも巻き込むことが目的なので、あまりに難しい問題にする必要はありません。小難しい問題になると、読む側も嫌気がさしてしまいます。YES/NOの2択や、3択ぐらいの簡単さで十分です。

例えば、過去に提案した際、複数のプランニングをしたのであれば、最終的にどれで進んだのかをクイズ形式にして公開してもいいと思います。ボツになった提案も、Aはこういうテーマでプランニング、Bは・・・、Cは・・・、とそれぞれのプランニングへの考え方を公開することで、プランニングに対する深みが感じられます。

2.「共通の敵をつくる」と巻き込みやすくなる

その他にも、巻き込む方法としてよく使われるのが、「共通の敵をつくる」です。

やり方は簡単です。

  1. 現状の不満や不足感を取り上げ、
  2. これからの満足・充実感という流れで伝える。

過去のマイナスを、これからプラスにしていく。という提示が大事です。

「これまでのエクステリアはおかしい!だから、これからはこうした方がいい!」など、「古い価値観 VS 新しい価値観」といった対比させることで、自分達の立ち位置も見えてきたりします。

これまでエクステリア業界で働く中で、不満や不足感はありませんか?

例えば、私自身は、新築の注文住宅に関わることが多いのですが、住宅ばかりにお金を掛けて、エクステリアにほとんどお金を掛けていないという、住宅とエクステリアの予算バランスがおかしい現実をたくさん見てきていますので、コストバランスが悪い工務店に不満を感じています。

同じ3000万円の予算でも、建物ばかりにお金を掛けて、エクステリアに全くお金を掛けていない家と、その逆で、建物に掛ける予算を少し削って、バランス良くエクステリアにもお金を掛けた家とでは、実際の出来上がりの見栄えは全然異なります。

なので、コストバランスが悪い工務店は、私にとってもエクステリア業界にとっても「敵」ということです。

敵を見えるようにしていくことは、お客さんにとってのマイナスを暴いていくことでもあります。なので、その先に明確なメリットを提示できると、巻き込みやすくなりますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

(つづく)

著者プロフィール

井内 智哉
井内 智哉株式会社デザインアトラクト
2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。

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