10.好奇心を煽ってみよう!
好奇心は、ドキドキ・ハラハラ・ワクワクするなど、人の行動を駆り立ててくれるこ
とに役立ちます。そんな好奇心を煽って、お客さんを惹きつけていますでしょうか?
簡単な方法だと、一度に全てを語らず、「それは・・・」「その秘密とは?」「その
理由とは?」などの言葉をくっつけて、一旦間をつくり、興味をひくという方法があ
ります。
例えば、
大きな食卓を囲む家族が、笑顔で輝いている。
好きな家なら、ちょっと苦手な掃除だって楽しめる。家族の価値観は、そこに暮らす
人のライフスタイルとして表現されていきます。
だから、心地いい暮らしを通して、家族の価値観が、少しずつ養われてけるといいで
すよね。
実は、そんな家づくりを提案しているんです。それは・・・・
という風に、伝えたいことの前フリとして使うということです。
その他にも好奇心を煽りやすい言葉はいくつかありますが、ここでは、主に使用され
やすい
- 希少性
- 新しさ
について取り上げます。
「希少性」
貴重なもの、希少なもの、珍しいものを欲しがる人もいます。例えば、デザイン性が
高く、この世にひとつだけのオリジナルを求める人は、一定層、います。
希少さの示し方には、量や数そのものが希少である場合や、いつからいつまでといっ
た期間を限定する場合などもあります。
ただし、一昔前に比べると
- 「限定5名様」
- 「今回限りのご案内です」
などの、売る側が一方的に「貴重だ!」「希少だ!」と伝えても、反応は弱くなってきてます。お客さん側もそういった宣伝文句に目が肥えてきていますから、「本当だろうか?」「だから何?」などと疑われやすくなります。
たとえ希少であっても、お客さん側にとっても価値ある希少でなければなりませんし
、また希少であることの「根拠」も同じように伝えていかないといけません。どうし
て希少なのか?という根拠とセットで書くと伝わりやすいです。
上記の例だと、
- 「なぜ、限定5名様なのか?」
- 「なぜ、今回限りのご案内なのか?」
も伝えるということです。
意匠デザインの場合は、写真などのビジュアルの方がわかりやすいです。ただ、デザ
インのレベルが均衡してきているため、写真のクオリティが求められますし、希少さ
を出すには自社のコンセプト(世界観)=深みとなる部分も必要になってきています
。
「新しさ」
新しいことに興味をそそられる人もいます。ましてやそれが自分に関わりのあるモノ
だとしたら、その関心は大きくなります。
読み手側からすると、どこかで見たことがあるような伝え方だと、
- 「またか…」
- 「もう、その手の広告はウンザリ…」
- 「これ知ってる」
などの反応をしてしまい、続きを読む気にならなくなってしまいます。
つまり、新しく興味深い(面白い)ものでなければ、読み手は無視をしやすいという
ことです。また、前に読んだことがあると「もう読まなくていいや」と思われてしま
う可能性が高くなるのです。
なので、最初の目立つところに一言でも新しさを加えることができれば、より読んで
もらえるようになって、反応も得やすくなるかもしれません。もちろん、お客さん側にとっても、価値ある新しさでなければなりません。
新しさを表現する言葉には、「新◯◯」「初◯◯」「最先端」「ついに」「いよいよ」など、たくさんあります。セールスしたい時に意外と用いやすいのは、「号外」です。
普段は、無理な売り込みをせず、お客さんのためになる情報などを伝え、信頼関係を
築きながら、ここぞ!というセールスをしたい時に「号外」を使うと、売り込んだと
しても、いつもの情報とは一線を引きやすくなるのでメリハリがつきます。
ぜひ試してみてください。
(つづく)
著者プロフィール
- 2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。
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