1.初心者のための「ニュースレター活用術」
「初心者のためのニュースレター」ということで、このカテゴリーでは、ニュースレターをつくる上で、基本的なことを取り上げていきます。
- クチコミを増やしたいがうまくいかない
- 自社の魅力がなかなか伝わらないと悩んでいる
- そもそも自社の魅力がよく分かっていない
- 過去にニュースレターを出していたが止めてしまった
- 現在発行しているニュースレターの効果を高めたい
- マンネリ化して、どんなものを作ればいいのか分からない
そういった方の参考になれば幸いです。
全体の主な項目は、
1回目 (今回です)ニュースレターの基礎
2回目 どうやって、ターゲット像を決まるか?
3回目 レイアウトやデザインの決め方
4回目 他社との差を出す内容の作り方がある?!
5回目 目を引く写真の撮影方法を知る
6回目 配布方法や同封案内の活用術
の6回の予定です。各項目を月1でお届けします。
1回目 ニュースレターの基礎
具体的な中身の話に入る前に、ニュースレターの基本的な考え方について、触れていきます。
ニュースレターとは?
「ニュースレター」と一言で言っても、大手の企業がつくるニュースレターと、地場のお店がつくるニュースレターでは、アピールしていくポイントが異なります。
後者は、商品や見学会だけでは伝わらない自社のイメージを伝えるため、スタッフを巻き込んで、社内全員でつくる内容が求められてきます。いわゆる「らしさ」が必要なのです。
ネットが主流の時代でもニュースレターは必要?
WEBサイトやSNSなど、ネット販促が主流になりつつある中、わざわざニュースレターを届ける必要があるのか?という質問をいただくことがあります。
結論から言えば、しないよりした方がいいです。でも、するならポイントを押さえておかないと、効果がないのも事実です。
人は調べものをする時、タウンページよりも、ネット検索よりも、最初に調べるところあります。
それは、頭の中です。
例えば、
「■■■■のエクステリア工事するなら◯◯店」
「■■■■でエクステリア工事するなら◯◯店」
ということが、まず頭の中に浮かんでくるということです。
いざエクステリアのことを考えた時、無意識に頭の中に浮かんでくるよう、定期的な情報発信をしていき、頭の中を奪っていくことが必要なのです。
ニュースレターの場合、「〇〇店からニュースレター来てる」と認識させることで、見込み客の頭の中を奪うことができるのです。
お客さんは、全てのエクステリア店と会うことはありません。
例えば、そのお客さんの施工が可能なエクステリア店は、何社いるでしょうか?狭い地域だとしても数十社はいるのではないでしょうか?個人差はあるでしょうが、その内、ネットで10社ほど比較して、5社ほど問い合わせてみて、3社ほど見積もりをとってみて・・・
そういった流れを踏まえると、ネットも紙も上手く使いこなし、頭の中を奪っておくことが必要なのです。
ネット時代に求められるニュースレターとは?
情報の速度で言えば、紙媒体はネットには敵いません。一昔前は、最新情報をいち早く伝えるツールだったのかもしれませんが、時代を考えると、今ではその役割を変える必要があります。
前述で「頭の中を奪う」をお伝えしましたが、もちろん良い意味で頭の中を奪わなければなりません。つまり、「信頼関係を築く」ということです。
お客さん側が「庭を充実させよう」「外構を充実させよう」と思い立つ時期は、コントロールしにくいものです。そして、時間が掛かる分、コストも掛けにくいものです。
また、手を掛け、信頼関係を築くことが求められます。
情報伝達以上に、信頼関係の構築。この部分を、ニュースレターにも担ってもらいましょう。
効果が出なくなるよくある原因とは?
魅力的なニュースレターを考える前に、営業マンに置き換えてみると、いいかもしれません。
例えば、
- 宣伝・売り込みばかりしてくる。
- カタログや調べればわかるようなことしか言わない。
- 自社の魅力が分かっていない、伝わっていない。
- 周りとの連携が取れていない、自己満足で終わっている。
- なかなか会ってくれない。
こんな営業マンはダメですよね。売れないでしょう。
効果の出なくなるニュースレターも同じようなことなのです。
1.宣伝・売り込みばかりしてくる。
→ 自社の宣伝・売り込みばかりを載せている。
2.カタログや調べればわかるようなことしか言わない。
→ 既成のニュースレターをそのまま送っている。
3.自社の魅力が分かっていない。
→ そもそも、自社の魅力が分かっていない。
4.周りとの連携が取れていない。
→ 自分だけで作っている。
5.なかなか会ってくれない。
→ 発行頻度が少ない。
なので、その逆を意識していきましょう。
- 自社の宣伝・売り込みばかりを載せない。
- 既成のニュースレターでもそのまま送らない。
- 自社の魅力を把握する。
- 独りよがりや外注先への丸投げにせず、周りを巻き込む。
- 発行頻度を高める。
ということになります。
ぜひ参考にしてみてください。
(つづく)
著者プロフィール
- 2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。
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