エクステリア総合展示会「EXE2017」 東京に見る

テラス・ガーデンルームの動きが顕著のほか、ドアやカーポート・テラスなどとのトータルデザインの展示が目立った。

(エクステリア総合展示会「EXE2017」東京に見る① )

エクステリアの総合展示会「エクステリアエキシビション(EXE2017)」(主催:EXE実行委員会)が全国に先がけて4月14日(金)~15日(土)、東京、有明の国際展示場、“東京ビッグサイト7~8ホール”で開催された。

同展示会は、メーカー8社(金物系:三協アルミ社、、四国化成、タカショー、LIXIL、YKK AP/ブロック系:エスビック、東洋工業、マチダコーポレーション)の主催で行われ、今回は74の企業・団体が参加。それぞれの開発商品を熱い想いでアピールした。

金属系各社の動きは屋根付き・独立型への展開商品(テラス・ガーデンルーム等)が顕著であった。軒天井タイプはこれまでの遮光性屋根材とは違った高質感ともう一つのルーム(空間)商品への動きを示唆するものとしてとらえられる。外構分野ではドアとのマッチングやカーポートやテラス等とのトータルデザインへの対応を意図するもので各社のカラーがより鮮明になってきている。

 

YKK APのオーニング(モデル展示)のほか、モノからコトへ具現化された “エクステリアキッチン“の提案が目新しかった。

(エクステリア総合展示会「EXE2017」東京に見る② )

「EXE2017(東京)」でのもう一つの視点は、一戸建て(住宅用)の、市場創造に向かう商品開発の動きだ。それらをチェックすると、今話題の宅配便対応の「宅配ボックス」「宅配ポスト」で先発組のパナソニックソリューション、ダイケン、ユニソン、セキスイデザインワークス他5社の商品が見られた。今後はデザイン面での対応力が問われるところだ。

外での滞在時間の増加がエクステリア商品の重要性を認識させることを考えれば、「日除け材」の存在不可避と考えられる。緑と風を生かすクールスポットの創造に必要な物は“影”の創出と断言できる。YKK APのモデル展示(オーニング)の他、パラソル・ターフなど7か所で日除け材の展示が見られた。

一方、モノからコトを具現化させるものとして、“エクステリアキッチン”への動きが少しずつ見え始めた。グリル、石窯などバーベキュー系調理器が4ヵ所、シンク商品が4ヵ所で見られ、外での調理を楽しむための環境が整えられつつある。燃料も炭、薪、ガスボンベと多彩、シンクもステン、FRP、コンクリート製と選択が可能となってきた。

著者プロフィール

週刊エクステリア
週刊エクステリア株式会社協報(東京都千代田区)
1981年(昭和56年)設立、エクステリア関連の専門新聞「週刊エクステリア」を発刊、エクステリアを構成する様々な商材、企業(メーカー・流通)にスポットをあて、市場の流れ(出荷規模、新商品の動き)を具体的に分析、業界人に理解しやすい業界の姿を捉えるべく報道してきた。特に“市場創造”という点に留意し業界の発展に寄与すべく、可能性のある新たな分野への力点、様々な団体支援を行っている。

代表取締役社長(主幹):金井徹
オフィス:東京 03-5295- 0801 大阪 06-6631- 8892

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