3.どう書くか?より、なにを書くか?
前回、「言いたいことを書いてはいけない。」では、まずは、自分が言いたいことよりも、何を言えば、どんなことを伝えれば、ターゲットの悩みや問題の解決ができるのか?また、願望が叶えられるのか?いつもそのことを意識してみてください。ということをお届けしました。
文章を書こうとする時、「どうやって書こうか?」「どう書いていいかわからない。」などで悩むことがあるかもしれません。ですがそもそも、「何を書くか」が決まっていないと、書き始められないのです。
こういうことは、チラシやDMなどぶっつけ本番でやろうとしても、普段書いていないと、自分の言葉で書くことができず、どこかのマネをしたありふれた言葉を使うのがオチになってしまいます。
また、「どうやって書こうか?」というのは、書き方のテクニックになるので、実は二の次に考えることなのです。
まず、「何を書くか」を優先し、次に「何を書くか」そして最後に、
「どう書くか」を分けて考えましょう。
「何を書くか」と「どう書くか」を分けて書く
「何を書こうかな~」という感じで書き始めると、悩んでしまい、なかなか進まない方は多いではないでしょうか?
なので、何を書こうか悩みながら書くのではなく、ちゃんと事前にネタを用意して、こんな流れで書いてみようという、大枠を決めてから書いていくころをおすすめします。
普段から書くための練習方法としては、ブログが最適です。書くことの練習の場として、テーマを決め、書き続けてみてはいかがでしょうか。
大中小のテーマの決め方
ブログで何を書くか?というテーマを決めるにあたり、いきなりガチガチにテーマを確定させるというよりは、ざっくり、こんな感じかな?程度で大丈夫です。大中小と段階をつけられるとなお良いです。
例えば、わかりすい方法だと、まずは、四半期別で、
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
というように大テーマに分けられますよね。
エクステリアは、衝動買いや即日即決ということは起きにくい商品ですので、少し早めに情報発信していく方がいいです。なので、9月だと秋に必要な内容になりますが、110月になるともう冬向けです。
大きく分けたら、次にその中で細かく決めていきます。
例えば、中テーマとして、月単位で考えるなら、今月は「◯◯◯◯」をテーマに書くという風に設定していきます。商品を指定するより、「玄関周り」とか「駐車場」とか箇所別の方がイメージしやすいです。書ける方は週単位で決めていってもかまいません。
さらに、案内や事例紹介以外に、週3ペースでブログを書くとして、小テーマを曜日単位で考えるなら、
- 月:デザインや工事のこと
- 水:DIYやメンテンナスのこと
- 金:お金のこと
といった具合にざっくりと設定します。
テーマを決めたら、アンテナを張り、情報を収集する!
そして大事なのは、ざっくりとテーマを決めた後です。
テーマを決めたら、決めたテーマを普段から意識していきましょう。アンテナを張るということです。
街に出かけている時、電車や車での移動中、食事中、休憩中など、普段からアンテナを張っておくことで、その情報に対する意識も鋭くなります。すると、ブログ(書くこと)の肝になる材料が、あなたの脳にどんどんたまっていきます。
ネタがたまれば、前回お伝えした、何を伝えれば、ターゲットの悩みや問題の解決ができるのか?また、願望が叶えられるのか?ということと組み合わせてみましょう。
「何を書くか」の基本中の基本は、見込客の悩みを解決するような記事を意識して書くことです。
ネタがあれば、見込客の悩みにぴったり合うキーワードを意識しながら書くことが簡単になりやすいのです。
この「何を書くか?」がしっかり決まれば、「どう書くか?」というテクニックはほとんど必要ありません。
なぜなら、扱っている商品の独自性や希少性が高いと、「どう書くか?」云々より
他社と似たり寄ったりな表現にならないので、お客さまの興味関心を持ってもらえるからです。
逆に、
涼しい、暖かい、防犯性が高い、開放的、プライバシーを確保できる、明るい、光や風が通り抜けやすい、上質な素材・・・・などを「とっても涼しい!」「すごく暖かい!」「狭い敷地でも広々と感じる!」と、いくら言い換えてみても、皆同じような表現をしていますので、響く言葉にはなりません。
重要なのは、ターゲットが、
- 抱えている悩みや問題をどうやったら解決できるのか?
- 叶えたい願望はどうすれば実現できるのか?
それとなく教える気持ちで書いてみましょう。
もしそこに、紐付けられる事例があれば、それは具体的な解決案になりますので、どんどん紹介していきましょう。
「何を書くか」を考える時間は、潜在ニーズを掘り起こすために考える時間でもあります。
実は、お客さんの多くは、外構の重要さに気付いていません。
先日、日経アーキテクチュアで取り上げられていた面白いデータがあります。
95%の方が間取りを「やり直したい」と思っていて、しかも、築年数10年以内が30.5%、11~20年も30.5%と、20年以内で過半数超えという、上位の割合を占めています。
その不満のトップが「駐車場に不満」73.4%です。
- 玄関から離れていて不便
- 狭くて車を出し入れしにくい
- 屋根を設けておくべきだった
新築当初はこれで良いと決めたはずなのに、やり直したいと思ってしまうのは、外構部分を意識していなかったことの現れなのかもしれません。
家を建てる時ですら、表に出てきていないニーズということですから、悩みや問題が小さくても、それを育てて気付かせるぐらいの感覚で、伝えていくことが必要になってきます。
(つづく)
著者プロフィール
- 2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。
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