東京都下で遮熱塗装への対応が始まる。
遮熱への関心が民間にも広がる可能性が・・・
東京都下で遮熱舗装への対応がいよいよ始まる。2020年のオリンピック開催を控えて、五輪会場が集中する江東区、新国立競技場のある港区では予算を計上して今年度から路面に赤外線を反射する遮熱性樹脂などを塗る「遮熱性舗装」の導入が始まる。東京都でも今年3月までに首都高環状線内側の「センターコアエリア」の都道136kmでの遮熱舗装を済ませる予定。
こうした遮熱への動きは、早晩民間エリアへの広がりにつながるものと見られ、平板、インターロッキングブロック等のコンクリート舗装材やオーニング等の日除け材への注目度はこれまで以上に高まる可能性がある。この他、水景、プール、植栽等それぞれの持つ遮熱抑制のニーズはこれまで以上に高まりを見せる可能性が出てくる他、新たな陰影創出商品の出現も期待される。
平成28年のカーポートの出荷台数は前年比で14.7%減・・・
平成28年(暦年)のカーポート出荷台数は29万台で前年比14.7%減と2年連続で2ケタ減となった(昨年は約34万台で21.6%減)。ただ、機種別では積雪対応型が1.5%増で特に積雪150cm相当対応商品は38%増加(17000台)と大きく市場を伸ばした。この他、ソーラー設置型が3600台にアップ、なんと70%増加する等高額分野での増加によって金額面では約452億円弱で前年比5.6%の減になった。
機種別全体の動きをみると台数では片流れの屋根付が50%強と依然高いシェアを占めているものの、金額では両支え折半仕様、両支えプラスチック屋根仕様が片流れ屋根付きを上回っている。積雪対応によって金額面で主役となった折版屋根仕様はさらに軒天井付という新デザインを加えてガレージの持つ堅牢さにインテリアデザインを付加させた魅力のある車庫空間を作り上げつつある。また、軒天井は車庫だけでなく内アーチ、テラス、バスストップ、店舗ファサードへの可能性を秘めており期待させる商材として浮上してくる可能性が出てきた。
著者プロフィール
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1981年(昭和56年)設立、エクステリア関連の専門新聞「週刊エクステリア」を発刊、エクステリアを構成する様々な商材、企業(メーカー・流通)にスポットをあて、市場の流れ(出荷規模、新商品の動き)を具体的に分析、業界人に理解しやすい業界の姿を捉えるべく報道してきた。特に“市場創造”という点に留意し業界の発展に寄与すべく、可能性のある新たな分野への力点、様々な団体支援を行っている。
代表取締役社長(主幹):金井徹
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